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個人でやっているポケ☆ダンの擬人化二次創作です。
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EP4ー見張り番













見張り番を頼まれた。
なんでもディグダがお父さんの手伝いとか何とか。
文句を言ったらドゴームの近所迷惑な大声怒声。
しょうがないので穴の下で砂月と大人しくやる事になった。





正直きつい





何故かと言われたら、忘れられかけてる俺の特殊視覚効果だ。
砂月が良い例のように俺はポケモンの姿に人間版の姿がダブって見える。
最初はラッキーとか思ったけど、甘かった。
脛毛がごつい男の褌とか、褌とか、脛毛とか、脛毛とか、褌とか・・・
たまに色っぽいお姉さんの黒Tや可愛らしいリボンつきのフリルの奴を見て少し回復。
そして褌や脛毛に一気に体力を持っていかれる。
一応、駄賃が貰えるとはいえ・・・割に合わん!!
「なぁ・・・俺もう止めて良いか?」
「え!?なんで・・・」
「訳は言えない・・・」
言っても信じてもらえないだろうし、頑張れとしか言われないだろう。
そこに俺を叱りつけるドゴームの怒声。
「しっかりやらんかー!!!!」

「じゃがあしぃわ!!!お前だって下から褌と脛毛のカーニバルをずっと見てたら気が狂うぞ、絶対に!!!」

褌と脛毛に関して、ドゴームには伝わらなかった。
終わる頃には俺の顔は死人の様に土気色になっていた。
まぁ、結構正解したので駄賃は思ったよりたくさん貰えた。
それが唯一の救いだった。


いつも通り、寝て、起きて今日の仕事をする。
ディグダとたまたま会ったマリルにはお礼を言われた。
トレジャー仲間から便利な情報を聞いたり、新しい島のことを聞いたりもした。
依頼をこなすついでにお宝もしっかりと頂いていく。
そんな日々が少しずつ過ぎていく。

俺、このままでも良いかもと思い始めた頃だった。



夢を見た。

大きい一つ目がこちらを見ている。
檻がたくさんある、鎖や縄とか・・・怖い部屋だ。
外を見ようと狭い鉄格子の間から見る。
荒廃した大地・・・何も動かない。
本が散らばっている、少し汚れて文字が読めない。
でも元から文字が読めないから同じ様なもんだ。
一つの絵に目がとまった。
大きい水色の中に濃い青の固体が描かれている。
見たこともない綺麗な色だった。
『それはね、鯨といって海で泳ぐ生き物だよ』
檻の一つから声がした。
俺は聞く。海ってなんなのか、鯨という生き物がなんなのか。

そして誰なのかを

『文字を教えてあげる。あと番号じゃ呼び辛いから名前もあげるね・・・』
そこで一つ目が来た。さっきまでいなかったのに。
大きい声が聞こえる。苦しそうで、叫んでいる。
一つ目に連れて来られては、怒られる。
もう、慣れた。俺は怒られる為にここにいるから。
『G-176585よ、貴様はこの世に存在してはいけないのに、何故生まれてきた!!?』
番号が俺の名前だ。長い上にあんまり好きじゃない。
生まれてきた意味は俺が知りたいくらいだ。
なのになんで怒られて、問われて、辛い思いをしなきゃいけないんだ。

こんな世界なんかに生まれて来たくなかったよ、こんな世界無くなっちゃえば良いのにな

戻ってきたら、檻の中にいた奴が話しかけてきた。
『大丈夫?』
俺はとりあえず頷いておく。
『私は普段B-152って呼ばれてんだけど、本当はちゃんと名前があるのよ』
酷いわよね、と言って苦笑している。
それが俺が初めて見た笑顔と言うものだったと思う。
『私は砂月と言うの。年老いた私には可愛すぎる名前でしょ』
そんな事はないと思い、首を横に振る。
そしたらありがとうとお礼を言われた。
『あなたは・・・伊佐那とかどうかしら?さっき見ていた鯨の別名よ』
特に否定する理由もないので頷く。
すると砂月といった年老いたチコリータは満面の笑顔になる。

砂月と出会った後の日々は楽しかった。

文字を教えてくれたおかげで本が読める様になった。
色んな事を覚える事もできた。
色について知る事も出来る様になってきた。
俺が特に好きになったのは海の青と砂月の緑だ。
砂月の昔話は面白い物もあれば、今に至る怖い話もあった。
自分は昔から臆病で勇気がないから、こんな風に生き延びてしまったと嘆いている。
そんなある日、誰かが部屋の中に入ってきた。

『海導・・・お願い、この子を・・・伊佐那を連れて行って・・・広い世界を見せてあげて』

弱った声で砂月は息も切れ切れに言う。
俺は入ってきた奴に砂月を助けてと、何度も言った。
けどそいつは砂月を置いて、俺だけを抱えて外へと飛び出した。
名前を呼ぼうとして口を塞がれる。
追っ手がやってきて、どこまでもついてくる。
多分、それが砂月との別れだった気がする。


『B-152!!貴様・・・何を逃がしたと思っている!?』
『・・・ら』
『?』
『鯨・・・自由で少し寂びしん坊な、優しい・・・』
『・・・死んだか。まぁ実験の繰り返しに老体だからな。おい、こいつを処分しておけ!』
『ウィイイイイイイ!!』











起きたら俺は涙を流していた。
夢の内容は・・・思い出せない。でもとても怖かった気がする。
「ん~!!良い朝!!伊佐那、おはよ・・・ってどうしたの!?」
「ん・・・ああ、なんでもない。泣けるほど笑える夢を見ただけだ!!」
俺は嘘をついた。


もしかして、俺が見た夢は・・・あの褌カーニバルだったのか。
何にも思い出せない俺にとって、あれくらいしか泣ける夢が思いつかなかった。






あとがき
凄い久しぶりの更新です・・・すいませんorz
見張り番の話なので少し短いですね。でもその分は他の要素を詰めてみました!!
この話で言う未来はそんなに遠くない未来です。
だからこそ色んな要素がぶつかってグルグル~ってなっちゃうんですけどね。
一番良い未来って思いつかないですよね。なんかどんな未来も色々妥協した結果になる気がします。



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